契約不適合責任とは

羽鳥法律事務所(文京区、豊島区/台東区、北区)|契約不適合責任とは

  1. 羽鳥法律事務所 >
  2. 不動産に関する記事一覧 >
  3. 契約不適合責任とは

契約不適合責任とは

契約不適合責任とは、売買契約において、売主が買主に物(「目的物」といいます)を引き渡した、または権利を移転したけれども、それが契約の内容に適合しない場合について、売主が負うべき民事法上の責任をいいます。具体的には、民法において売主に対する買主の権利が規定されており、契約不適合であるとされた場合には、追完請求・代金減額請求・損害賠償請求・契約の解除が認められます。

「契約不適合責任」という文言自体は、平成30年の民法改正に至って条文に採用されました。改正前までは「瑕疵担保責任」という文言を基軸として、売買契約における売主の義務の規律が定められていました(平成30年改正前民法570条参照)。もっとも、改正され言葉が変わったといっても、従来の瑕疵担保責任との連続もあります。というのも、改正前民法における「隠れた瑕疵」の意味合いは、主観的な瑕疵なのか、それとも客観的な瑕疵なのかに関して議論が分かれていたからです。「契約不適合責任」という言葉は、このうち前者の判例・学説の背景を反映した文言になっています。

このような議論を背景とした契約不適合責任は、契約時に当事者が合意した契約の性質・契約の目的・契約締結に至る経緯等を考慮して合意内容を確定し、その合意内容が社会上の取引通念に照らして満たされているか否かを総合的に判断して、決定されます。上述のように、契約不適合責任と認められる場合には、買主は追完請求・代金減額請求・損害賠償請求・契約の解除の権利が認められます。

追完請求とは、引き渡された目的物が種類・品質・数量に関して契約の内容に適合しない場合に、その不足分の引き渡し・履行を売主に対し請求することをいいます(民法562条1項)。代金減額請求とは、買主による追完が見込めない際に、契約の不適合具合に応じて支払う代金の減額を請求することをいいます(同法563条1項)。損害賠償請求とは、売主が債務を果たさないときに、これによって生じた損害の賠償を請求することをいいます(同法415条1項)。この他に、契約の解除もすることができます(同法564条参照)。

羽鳥法律事務所は不動産に関するご相談を受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせください。

羽鳥法律事務所が提供する基礎知識

  • 強制退去の条件や流れ

    強制退去の...

    強制退去とは、建物の入居者である借主が家賃滞納などのトラブルを起こ...

  • 【大家さん向け】スムーズに家賃の値上げをするための手順やポイント

    【大家さん...

    大家にとって家賃の値上げはしたいけれども、入居者との交渉を考えると...

  • 離婚とお金

    離婚とお金

    「お金に関する話し合いが重要だということは分かっているが、お金のこ...

  • 慰謝料(不貞行為など)

    慰謝料(不...

    「慰謝料」とは、精神的に苦痛を受けた場合、その精神的被害に対して支...

  • 審判離婚

    審判離婚

    審判離婚とは、調停離婚が不調に終わった際、家庭裁判所の審判によって...

  • 有価証券の相続

    有価証券の相続

    株券や手形小切手などの有価証券上の権利も、相続の対象となります。 ...

  • 土地の売買時に起こりやすいトラブルとは

    土地の売買...

    土地の売買は、法律上は日常品の売買と同じ売買契約にあたります。しか...

  • 不動産の相続

    不動産の相続

    不動産とは、「土地及びその定着物」、つまり動かすことができない財産...

  • 親族内承継

    親族内承継

    事業承継のひとつの方法として親族内承継が考えられます。 親族内承...

羽鳥法律事務所の主な対応地域

| 千代田区 | 中央区 | 港区 | 新宿区 | 文京区 | 台東区 | 墨田区 | 江東区 | 品川区 | 目黒区 | 大田区 | 世田谷区 | 渋谷区 | 中野区 | 杉並区 | 豊島区 | 北区 | 荒川区 | 板橋区 | 練馬区 | 足立区 | 葛飾区 | 江戸川区 |

ページトップへ